「あ~あ、頑張ってみたけどまた続かなかった。元々飽きっぽい性格だからもう無理なのかな」

こう思っているあなた、朗報です。

やりたいことが長続きしない理由は、あなたの性格のせいではないんです。

だから、あなたが自分をどう思っていようと、あなたがやりたいことは続けられるようになるんです。

 

意味がわからないですか?

では順を追って説明しましょう。

 

行動分析学は「性格」を行動の原因にしない

私が習慣マネジメントのベースにしている行動分析学にはユニークな特徴があります。

それは

「性格」や「気質」を行動の原因として扱わない

ことです。

 

その理由はシンプルです。

元々、人には性格など備わっていないからです。

 

そうは言ったものの、実際世の中には色んな性格の人がいて、性格に関する本もたくさん出版されていますよね。

では一体、性格とは何なのでしょうか?

 

性格とは行動を違う言葉で言い換えただけのもの

そもそも、性格は実体のある概念ではありません。

性格とは、その人の行動傾向を端的に言い換えた「ただの表現」なのです。

 

例えば、

いつも自分から話しかけてる人を社交的と表現したり、

毎日欠かさず花に水をあげている人を見て植物好きだと考えたり、

ダイエットが続かない人を意思が弱いと思ったり、

地動説を掲げたガリレオ・ガリレイを変人だとレッテルを貼ったりします。

これらの「社交的」とか「意思が弱い」という性格の表現はその人の行動から生まれるものです。

ですから性格とはその人の行動を観察することで、初めて定義することができるのです。

性格から行動が生まれるのではありません。

行動から性格が生まれるのです。

 

性格を行動の原因にすると真の原因がわからなくなる

行動の原因を性格に求めると、真の原因がわからなくなり、改善につなげることもできません。

どうして真の原因がわからなくなるのか、たとえを使って質問をしましょう。

 

あるところにいわゆる「時間にルーズな性格」だと評判のAさんがいます。

Aさんはあなたとの待ち合わせの時間に約束より遅れて来ました。

さて、ここで質問です。

Aさんは時間に遅れて来るのはどうしてでしょうか?

 

「時間にルーズだからでしょ?」

 

こう思った方にもう1つ質問します。

なぜAさんが「時間にルーズ」だと判断できるのでしょうか?

おそらくこう答えることになるでしょう。

 

「約束の時間に遅れて来るから」

 

では、もう一度質問します。

Aさんはなぜ、約束の時間に遅れて来るのでしょうか?

「時間にルーズ」だからでしょうか?

ではなぜ「時間にルーズ」だと判断できるのしょうか?

お分かりになりますでしょうか?

行動の原因が性格だと考えると、その性格の理由を行動に求め、その行動の原因を再び性格に求めることになります。

Aの原因をBに求め、Bの原因をAに求める、いわゆる循環論になります。

 

循環論は言葉を言い換えただけのものですら当然真の原因にはなり得ませんし、またぐるぐる回っていてはそこから抜け出すことができません。

こうなると、行動の真の原因を見つけることができなくなります。

だから、行動分析学は行動の原因を性格にあるとは決して考えないのです。

 

 

行動は変えられる

生まれ持った性格が行動の原因でないと考えるならば、行動は変えることができます。

行動分析学では、行動の原因はその人の心ではなく、行動を取り巻く環境にあると考えます。

だから、行動は環境を変えることで、改善することが可能なのです。

 

また、誰かの行動を適切な方向へ導ける、そのような可能性も秘めています。

例えば、部下が日頃から挨拶をしてこないことに腹を立てている上司がいます。

そんな場合は部下に対して

「あいつは礼儀がなっていない」

「社会人失格だ」

などと考えるかもしれません。

しかし、これは行動の原因をその人の性格や気質に求めています

 

繰り返しになりますが、行動の原因を性格に求めると循環論に陥るので真の原因がわからなくなります

行動の原因をその人の性格にあると考えて個人を非難することを個人攻撃の罠と言います。

この罠にかかると相手を責めるばかりで何の解決にもなりません。

かえって、相手の人格を否定するような行動ばかり取って事態を悪化させるかもしれません。

 

部下が挨拶をしない本当の原因は、性格ではなく周囲の環境にあります。

理由は様々なものが考えられます。

たとえば、挨拶をすると小言を言われたり、逐一進捗状況を聞かれたり、「忙しいんだから声をかけるな」というような顔をされる。

あるいは、挨拶をしても返事が返ってこない

このような場合、挨拶をする行動は次第に少なくなっていきます。

行動の後に好ましくない結果が伴ったり何も変化がない場合、その行動は習慣にならなくなるからです。(このような現象を、弱化の原理、消去の原理と言います。)

 

このように、周囲の環境が部下に挨拶という行動を阻害しているのだと考える事ができれば、周囲の環境を変えることで挨拶をさせることも可能ということになります。

例えば、部下の挨拶に対して笑顔で返せば、部下も習慣的に挨拶してくれるようになるかもしれません。

好ましい結果が伴う行動は習慣化しやすいからです。(これを強化の原理といいます。)

 

人の行動は環境次第で良くも悪くもなり得るのです。

性格のせいにするより余程生産的な考えではないでしょうか。

 

まとめ

今回の記事でお伝えしたのは以下の4点です。

・行動の原因は性格ではない。

・性格は行動を言い換えた「ただの表現」である。

・行動の原因を性格に求めると本当の原因がわからなくなる。

・行動の原因は環境にある。

 

記事タイトルと矛盾したような言い方になりますが、性格は変えることができます。

なぜなら性格とは行動のことであり、行動は変えることができるからです。

そして行動は周囲の環境に大きく影響されます。

なので、性格を変えるには人の内側ではなく外側に目を向けることが大事なのです。


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習慣マネジメンター。「習慣は最も無理なく行動をコントロールして成果をもたらすアプローチである」を信条に活動。日本行動分析学会会員。
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