こんにちは、齋藤です。
今回は完全に私事エピソードです。
もしもピアノが弾けたなら
私は昔から楽器を弾けるようになるのが夢でした。
なので大分前ですが電子ピアノを買ったことがあります。しかもかなり高額の物を。
ですが、結局練習しませんでした。ちょっと触ったぐらい。
自分への投資だと思って買ったのに、完全なる浪費となりました。
その後も何度か練習することはあったんですが、どれも3日以上続くことはありませんでした。
まさに3日坊主野郎です。
それでですね。
やがて行動分析学を学んだ私は、そのテクニックを用いてピアノの練習を習慣化しようと思い立ったわけです。
使った教本は、続かなかった時に使用した物です。(CD付きの初心者向けの内容で、かなり丁寧なものです。それでも続きませんでした。)
好きな曲から始めようかなと思ったんですが、基礎からしっかり学びたいと思い教本を採用しました。
結果としては毎日練習するようになりました。
このブログを書いている時点で3ヶ月以上、ほぼ毎日練習しています。
少しずつではありますが上達しています。非常に望ましいことです。
ピアノを弾くことで得られたモノ
ここからが本題です。
上達するのに合わせて教本を進めて行く内にある練習曲に出会いました。
ジョン・レノンの「イマジン」です。世界的な名曲です。
勿論、私も知っていましたし、聴いたこともあります。
印象としては、「まあ良い曲だと思う」くらいでした。正直。
で、教本の流れ通りイマジン(の正確には伴奏部分)を練習を始めたわけです。
運指に慣れた後、通して弾いてみたその時、初めて気付いたんです。
何て美しいメロディなのだと。
ジョン・レノンはまさしく天才だと思いました。
自分の拙い演奏にも関わらず、涙さえ流れそうになりました。
一切の誇張なく、泣きそうになったのです。
手本のCDを聴いた時にもこんな気持ちにはなりませんでした。
自分の指で弾いてみて、自分で体感することで初めて生まれた感情でした。
習慣化があなたの人生にもたらすモノ
この経験を経て、一つのことに継続的に打ち込むことで、言い換えれば習慣化によって初めて得られる素晴らしいものがあると改めて気付きました。
おそらく、ある行動を継続してこのような経験をした人は、より一層その感動を求めて行動するようになるのでしょう。
行動分析学的に言えば、「確立操作によって行動が一層強化される」とでも分析できるでしょうか。
私のピアノの練習もそうなると思います。
私がイマジンを自分で弾いて初めて感動を得られたように、表層的な部分をなぞる程度の経験では決して大きく深い感情を伴う感動を得ることはできません。
物事にに深く入り込めば入り込むほど、得られるものも大きくなるのだと思います。
そして、深く入り込むためには、それに継続して打ち込み続けること、つまり行動の習慣化が必要なのです。
よく金が集まる所には一層金が集まると言います。
同じように新たな習慣によって感動が得られる人には、その感動で習慣化が加速することによって、より一層多くの感動が集まるのではないでしょうか。
ゆくゆくは、それが素晴らしい人との出会いや、自分の世界が広がっていくことになるのかもしれません。
習慣化は新たな世界へのパスポートにもなり得るのだ。
そう感じた体験でした。