こんにちは、齋藤です。

さて、このブログでは行動分析学の精神にのっとり、以下の2点を一貫してお伝えしています。

  1. 性格は行動の原因にはならない
  2. 行動の原因はその行動を取り巻く状況にある

 

では、具体的に行動の原因を探っていくためには何について考えていけばいいのでしょうか?

行動を取り巻く状況とは何なのでしょうか?

そのキーワードとなるのは「行動の文脈」です。

 

文脈が分かると言葉の本当の意味がわかる

文脈とは、文字通り元々は文章において使われる用語です。

例えば・・・そうですね、「バンカー」という言葉があります。

この言葉を聞いて何を思い浮かべますか?

 

これでしょうか?

 

 

それともこっち?

 

回答は人によって違ってくると思います。

なぜならこの言葉を取り巻く文脈がわからないので、言葉の持つ意味が不明確だからです。

これがもし、以下のような会話を前提としていたらどうでしょう。

 

「この前ゴルフに行ったんだけど、なかなかバンカーから抜け出せなくて大叩きしちゃったよ」

 

この会話の中で使われているバンカーとはどっちの意味ですか?と聞かれたら間違いなく前者のこれを選ぶでしょう。

 

なぜなら会話の前後の流れ、つまり「文脈」によって「バンカー」という言葉の持つ意味がはっきりしたからです。

 

別の例を挙げるなら、「ヤバい」「全然」などもそうでしょう。会話や文章の流れを把握することで初めて良い意味で使われているのか、それとも悪い意味で使われているのかが分かります。

このように言葉の持つ意味は前後の流れ「文脈」を知ることで正確につかむことができます。

もし文脈がわからなければ言葉の意味を自分の感覚だけで判断してしまうことになります。

例えば、ゴルフ好きであれば砂のバンカーを思い浮かべるでしょうし、銀行員であればいわずもがなでしょう。

ゴルフ好きの銀行員だったら・・・状況次第でしょうね。

 

行動も文脈で捉えることで本当の原因がわかる

実は行動も同じなのです。

行動の持つ意味を正確に捉えるためには、行動の前後の流れを読み解く必要があるのです。

前後の流れ、すなわち文脈です。

 

例えば、「廊下を走る中学生」がいるとします。

彼は先生が注意してもなかなか聞きません。

感覚的に捉えれば「言うことを聞かない問題児」です。

しかし、行動の文脈を探れば様々な可能性が見えてきます。

 

もしかしたら、お腹が弱くて授業後にダッシュでトイレに駆け込んでいるのかもしれません。

もしかしたら、恐い先輩に毎日速攻で招集をかけられているのかもしれません。

もしかしたら、注意されることで先生の注目を得られるのが嬉しいのかもしれません。

もしかしたら、単純に走ることが楽しいだけかもしれません。

 

それぞれの文脈によって廊下を走ることの持つ意味が違うことがわかります。

行動が持つ意味とは、その状況で行動がもたらす結果です。

それぞれ行動の持つ結果がわかれば、状況に応じて行動を制御する方法が見えてきます。

 

お腹が弱いのであれば、ダッシュすることで間に合うという意味を持ちます。トイレに入るところを他の人に見られないというメリットもあるかもしれません。

先輩に招集をかけられているのであれば、ダッシュで行くことにより「遅っせんだよ!」と怒られることを回避できるのかもしれません。

先生に注意されることが嬉しいのであれば、廊下を走る意味は先生からの注目です。悪い意味での注目になりますが、それがメリットになるケースはありえます。

走ることが楽しいと言うことは、走る意味は風を切る感覚や足が回転しているような感覚でしょう。

 

上の4つの可能性の内、行動の文脈を気にせずにただ注意するだけでやめさせられるケースはいくつあるでしょうか。

おそらく根本的な解決に結びつくものは1つもないと考えられます。

一様に「やめなさい」というのではなく、行動の持つ結果を考えることが解決において重要です。

 

お腹が弱いのであれば、保健室に行ったり医者の診察を勧める必要があります。

先輩の招集が原因であれば、むしろ先輩の方をどうにかするべきです。

先生からの注目が原因であれば、注意はむしろ逆効果です。

走ることが楽しいのであれば、それに適した環境を用意してあげる方が良いでしょう。

 

このように行動の文脈をさぐることで、行動を感覚的に捉えるのではわからない解決方法が見えてきます。

だから行動の原因は性格ではなく、行動の文脈から探るべきなのです。

 

行動の文脈を探ることでより良い自分になれる

行動の文脈を探る効果は誰かに対してだけではなく自分自身にも使えます。

勉強や仕事しなきゃいけないのに、ついついネットを見たり誰かを話してしまう時、「自分は駄目な人間だなあ」と感覚的に捉えることに意味はありません。

行動が持つ本当の意味がわからないからです。

意味がわからなければどうしたら良いかもわからないですよね。

だから自分の性格のせいにして完結してしまうのです。

 

大事なことは、勉強や仕事をすることの意味や、ネットを見たり誰かと話す意味を行動の文脈から探ることです。

行動の意味は行動のメリットやデメリットと言い換えても良いでしょう。

前者のできない行動には何らかのデメリットがあり、後者のしてしまう行動には何らかのメリットが伴っていると考えれば、論理的な分析が可能になります。

そして、それらを解読し紐解いていくことがより良い行動習慣を生み出す第一歩となるのです。


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習慣マネジメンター。「習慣は最も無理なく行動をコントロールして成果をもたらすアプローチである」を信条に活動。日本行動分析学会会員。
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