こんにちは、齋藤です。

最近、にわかに脚光を浴びている言葉があります。

 

「あなたはもっとも多くの時間をともに過ごしている5人の平均である。」

 

これは、アメリカの起業家・自己啓発家であるジム・ローソン氏の言葉です。

日本風に言えば「朱に交われば赤くなる」が近いでしょうか。

私もこの格言?には賛成です。

なぜなら、人の行動原理から見て理にかなった考え方だからです。

 

行動は環境に影響を受ける

行動分析学では行動は好ましい結果が伴う時に増加し、嫌な結果が伴う時に減少すると考えています。それぞれ、強化の原理弱化の原理と呼ばれるものです。

これは、あなたがどのような行動をするかは、その行動の結果、つまり環境によって決まるということを意味します。

いくつかたとえ話で考えてみましょう。

 

謝罪の文化

文化レベルの話をすれば、日本には謝罪の文化が根付いています

これは、とりあえず謝罪をすれば、許してくれる、誰かがカバーがしてくれる、心証が良くなるなど、謝罪という行動に好ましい結果が伴うからです。

つまり、日本では謝罪という行動が強化されやすい環境にあるのです。

 

一方、真偽や地域差はともかくとして、アメリカは謝罪をしない文化だとされています。

これは、謝罪という行動に、格下に見られる、責任を追求される、何も状況が好転しないなど、謝罪に好ましくない結果が伴うからだと考えられます。

よって、謝罪という行動が弱化されていると考えられるのです。

 

文化が人間をつくるというのは、環境が個人の行動に影響するからなのです。

 

対人関係

これは、もっとミクロの対人関係においても同様です。

例えば、率先して行動することに対して「ありがとう」と感謝されれば、積極的な人間になりやすくなります。

積極的な行動に強化の原理が働いているからです。

 

しかし、同じ行動に対して「調子乗ってんじゃねーよ」などと言われたり、無視されたりすれば、消極的な人間になってしまう可能性が高くなります。

積極的な行動に弱化の原理が働くからです。

 

このように同じ行動であってもその結果が変われば異なる性格が形成される可能性があります。

だから、活発な人間になりたいからと言ってそれらしい行動をしても、理想の自分になれるとは限らないのです。問題は行動の結果だからです。

 

また、強化や弱化はその機会が多ければ多いほど効果を持ちやすいとされています。

つまり、多くの時間を過ごしている人の影響ほど強く受けやすいのです。

長く過ごせば過ごすほど、その人から受ける強化や弱化の機会も多くなるからです。

ですからまさに、

「あなたはもっとも多くの時間をともに過ごしている5人の平均である。」

ということが言えるのです。

 

組織活動

もう少し視野を広げて、会社等の組織で考えたらどうでしょうか。

 

残業が常態化している会社では、おそらく残業する行動が強化されるでしょう。

定時に帰ろうものなら、イヤミや冷たい視線などの弱化攻撃を受けるかもしれません。

こうなるとイヤミを受けないような行動が強化されることになります。

ですので、定時に帰らないようにダラダラ仕事をする人間になってしまうかもしれません。

 

一方、定時退社が当たり前の会社なら残業する行動の方が弱化攻撃を受けるでしょう。

「早く帰れよ」「もうオレ帰るよ?」「まだ仕事が終わらないのか」などと言われるのがそれに当たります。

その結果、残業をせずに済むような様々な行動が強化され、効率的な仕事ができるようになるかもしれません。

 

会社というのは、社会人が最も長い時間を過ごす場所の1つですから、最も強化や弱化の機会を受ける場所の1つになります。

ですので、最も多くの時間を過ごす5人が会社関係の人間となることは十分にあり得るのです。

その意味でも、職場はあなたの人生に大きな影響を与える場所だと言えるでしょう。

 

自分を変えたいなら付き合う人を変える

このように、人の行動は周囲の人間関係に強く影響されます。

ですから、自分一人で自分自身を変えることは難しいのです。

自分の行動だけ変えても、その行動の結果、つまり環境が変わっていないからです。

 

反対に考えれば、自分を変える手っ取り早い方法は付き合う人を変えることです。

つまり、自分の望む行動に好意的な反応をしてくれる人と接することが重要なのです。

 

言いたいことを言えるようになりたいなら、自分の意見に賛同してくれる人を探しましょう。

積極的になりたいなら、自分のおせっかいに対して「ありがとう」と行ってくれる人と過ごすようにしましょう。

謝る人間になりたくなければ、謝罪の代わりに感謝を使う人たちの所へ行きましょう。

失敗を恐れたくなければ、あなたの挑戦と失敗を褒めてくれる人を探しましょう。

 

このような人達を自発的に探すことで、もっとも多くの時間を過ごす5人を意図的に揃えてしまうのです。

 

手っ取り早い方法は、自分の理想に合うコミュニティや集団に所属することです。

そうすれば、あなたの行動はあなたの望む方へ、しかも多くの人から勝手に強化されていくことになります。

いわば強化のシャワーを浴びるようなものだからです。

例えば、効率的な仕事ができるようになりたいなら、残業しているばかりの会社より定時退社が当たり前の会社を選ぶこと、つまり定時退社をするための行動を強化してくれる組織に所属することが1つの方法となるでしょう。

 

もちろん、現在の人間関係をすべてリセットすることは容易ではありません。

しかし、それとは別に自分の望む環境を新たに用意することはできますし、そのような試みは非常に大切です。

今は世代や地域や言語を超えて、様々な人と接点を持つことが出来る時代です。

なりたい自分を受け入れてくれる環境がきっと見つかるはずです。

 

そして、そのような小さな一歩が自分を変えるきっかけとなり得るのです。


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習慣マネジメンター。「習慣は最も無理なく行動をコントロールして成果をもたらすアプローチである」を信条に活動。日本行動分析学会会員。
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