こんにちは、齋藤です。

今回はこんな悩みに答えていきたいと思います。

 

私は自分の考えを人に言うことができません。

自分の意見がないわけではありません。仕事中や会議中に「こうした方が良いんじゃないか」と思うことはあります。

しかし、実際に声に出して発言することができないのです。

あるいは人からの頼みを断れず内心は嫌々引き受ける、なんてことはしょっちゅうです。

決して職場の雰囲気が良くないわけではありません。

周りの会話を聞いていると互いの事情を尊重し合っているようですし、私に頼み事をする時も不都合ではないか確認してくれます。

とても風通しの良い職場だと思います。でも言えないのです。

自分を抑え、「NO」と言えない典型的な日本人。

こんな自分を変えることはできるのでしょうか?

 

前回の記事で、自分を変えたいなら付き合う人を変えるべきという話をしました。

しかし一方で、たとえ恵まれた環境にいても思うように行動できないことがあります。

その理由の1つとして考えられるのが、過去に行動が弱化されているために、そもそも行動が生起しないことです。

少しわかりにくいかもしれませんので、説明していきます。

 

私がイクラを食べなくなったわけ

 

 

私事で恐縮なんですが、私はイクラがあまり好きではありませんでした

寿司ネタとか海鮮丼に使われるあの赤いイクラです。

初めて食べた時に、味と食感が好きになれなかったのを覚えています。

それからは、寿司を食べることがあってもイクラは選びませんでした。

 

弱化の原理

私のこの状態は、行動分析学でいう弱化の原理が働いています。

弱化の原理とは、行動に嫌な結果が伴うと、その行動は将来減少するというものです。

 

私の場合は、イクラの味と食感によってイクラを食べるという行動が将来的に減少、つまり弱化したのです。

こうなると、目の前にイクラを置かれても食べようとはしなくなります

もしかしたら今食べれば美味しいかもしれないのにです。

 

強化の原理

イクラを食べるようになるには、強化の原理が働く必要があります。

強化の原理とは、行動に好ましい結果が伴うと、その行動は将来増加するというものです。

 

この強化の原理が働くには、まず行動が起こらなければなりません

しかし私の場合は、過去の経験によってイクラを食べる行動が弱化しているため、そもそも行動が起こらないのです。

行動が起こらなければ強化される機会も生じません

そうなると、たとえ前に食べたイクラより品質が良くても、年月が経って味覚が変化しているかもしれなくても、そもそもイクラを食べる行動をしないので強化されようがないのです。

 

行動は行動しないと変わらない

あなたの行動も同じです。

今の環境がどうであろうと、過去の経験によって行動が弱化されていれば、そもそも行動をしないので強化される機会が生じません。

ですので、いくら恵まれた環境にいても行動しない限り自分を変えることはできないのです。

(いくらとイクラをかけているわけではないですよ)

 

ですから、行動が強化されるには、まず行動を起こさなくてはなりません

逆説的ではありますが、行動が変わるのは行動を起こした後なのです。

私がイクラを食べるようになったのも、北海道の旅行でテンションが高くなった勢いで現地のイクラを食べた時でした。さすがに小樽のイクラは美味しかったです。

 

だからといって、「とりあえず頑張って行動してみようぜ」とは言いません

なぜならここは「やる気に頼らない習慣マネジメント」だからです。

もちろんやる気が出ていると感じる時はそれを活用するべきでしょうが、いわゆる精神状態というのは非常に不安定でコントロールが難しいものです。

ですので、あなたが頑張らなくても行動できるような方法を考えてみたいと思います。

 

行動の原理を学び、行動の分析を行う

できない原因を自分のせいにしない

まずは考え方を少し変えてみましょう。

 

人が思い通りに行動できない時、多くの場合はその原因を自分の性格や気質に求めます。

しかし、本当の行動の原因は性格にはありません

性格とはその人の行動傾向を言い換えただけのものだからです。

性格を行動の原因にしてしまうと行動できない自分を責めることになります。

これは個人攻撃の罠と呼ばれるもので、行動改善においては何の意味もありません。

ですから、まずは断れない性格だとか、できないのは意思が弱いからだとか、自分の性格を行動の原因にすることはやめましょう。

そして、自分の行動理由を客観的に分析し、改善方法を検討していくことを始めてください。

 

行動理由を分析する

現在の状況が恵まれているのにもかかわらず自分の意見を言えないのには、以下のような要因が考えられます。

 

  1. 過去の経験によって自分の意見を言うという行動が弱化されている。
  2. 過去に行動が弱化されているため、現在行動が起こっていない、あるいは生起頻度が少ない。
  3. そもそもの行動の生起頻度が少ないため、強化される環境であっても行動が強化されない、あるいは強化機会が少ないので効果がない。
  4. 自分の意見を言う行動が強化されないので、行動が変わらない。

 

過去の経験によって行動を変えられないのであれば、過去のどのような経験があなたの行動に影響を与えたのかを探ることが必要となってきます。

あなたが自分の考えを表明した時に、どのような好ましくない結果が生じたのか。

そして、現在の環境が同じ結果をもたらすかどうかを比較・検討してみるのです。

主観的な感情より、客観的・俯瞰的な様子で考えてみるとより良いでしょう。

 

正直、最初は正確に分析できなくても構いません。

自分の行動を客観的に分析することの一番の意味は、自分を良い意味で機械的に見ることです。

自分はあくまでも普遍的な行動原理に従って行動しているだけで、自分だけが持つ性格や気質が行動の原因ではないんだ、行動原理を利用すれば行動できるようになるんだと認識することです。

 

行動にメリットを用意する

行動を変える、つまり望ましい行動を強化する方法はカンタンです。

行動に対して多くのメリットを伴わせ、デメリットを極力排除することです。

あなたは恵まれた環境にいるわけですから、その恩恵を受けることはたやすいでしょう。

 

しかし恵まれた環境であっても、いつも行動が強化されるわけではありません。

相手は人なのですから、そのリアクションにはムラがあって当然です。

しかし、そのムラによって強化したい行動が弱化されてはもったいないですよね。

そのような時は自分自身に対して意図的にメリットを用意してあげると効果的です。

強化したい行動を実行した時に、自分に対してご褒美をあげられるようルールづくりを行うのです。

相手から好意的な反応を貰えても貰えなくても、あなたがあなた自身に好意的な反応を返してあげるというわけです。

自己賞賛という技術もありますが、なかなか習得が難しいので物理的なご褒美の方が良いでしょう。

 

私が趣味を習慣化した方法が役立つかもしれませんので、よろしければ参考にしてください。

https://k-3110.com/premack-principle

 

まとめ

・恵まれた環境でも自分を変えられないのは、過去に行動が弱化されているため。

・行動は行動することで初めて変える事ができる。

・行動の原因は自身の性格や気質ではない。

・行動分析によって、自分の行動を客観的に捉えることが重要。

・行動を強化するには、行動にメリットを用意してあげると効果的。

 

自分を変えようと思った時に、性格を変えようとすると茨の道に分け入ることになります。性格や心といったものは目に見えないからです。

よりシステマチックに考えて、自分の行動を取り巻く環境や事実関係を整理し、それらに介入して行動改善を図る方がより分かりやすく効果的な手法となります。


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習慣マネジメンター。「習慣は最も無理なく行動をコントロールして成果をもたらすアプローチである」を信条に活動。日本行動分析学会会員。
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