この記事は「シンプルに学ぶ行動分析学」第3回です。

興味を持って頂けましたら第1回からどうぞ!

 

こんにちは、3110です。

 

このブログでは習慣マネジメントをテーマにしています。

習慣マネジメントをザックリ説明すれば

 

適切な行動を増やして、不適切な行動を減らすことです。

これは、行動分析学という学問そのものが目的とするところでもあります。

 

そして、行動が増えるか減るかはその行動の結果によって変わる。

これが行動分析学における行動の基本原理です。

では一体どんな結果が行動を増やしたり減らしたりするのでしょうか。

 

行動分析学では行動の結果にあるものが出現したり、消えたりすることが行動に影響を与えると考えています。

それらは「好子(こうし)」「嫌子(けんし)」と呼ばれています。

この2つは行動分析学を語っていく上で避けて通ることのできない必須ワードです。

 

好子:好ましいもの、メリット、状況の好転

 

まず好子についてです。

好子とは

行動の直後に出現すると、その行動を増やすもの

行動の直後に消えると、その行動を減らすもの

です。

 

 

多くの場合、好子その人にとって好ましいものです。

好ましいものなので、好子が出現する行動は将来繰り返されやすくなります

つまり強化されます。

反対に、好子が消える行動は将来起きにくくなります

こちらの場合は弱化されることになります。

 

たとえば、「お金」はほとんどの人にとって大きな好子となっています。

これは、現代社会を生きる私たちには直感的に理解できると思います。

子どもが年始に親戚の家に積極的に行ったり、もちろん、私たちが仕事をする大きな理由もお金が大きな好子となっているからです。

 

 

あるいは、私たちが普段気にしていないようなメリットも好子として挙げられます。

「明かり」が点くから部屋の電気のスイッチを押したり

「文字」が画面上に現れるからパソコンのキーボードを打ったり

「返事」を返してくれたりするから挨拶をします。

「明かり」「文字」「返事」などは日常的に「ああ、嬉しい!」とメリットを感じることはまずないでしょうが、これらの好子が出現するので行動は習慣化しているのです。

 

行動の後にいかに好子を出現させるかは習慣化において大事な要素です。

 

嫌子:嫌なもの、デメリット、状況の悪化

 

次に嫌子です。

 

嫌子とは

行動の直後に出現すると、その行動を減らすもの

行動の直後に消えると、その行動を増やすもの

です。

 

多くの場合、嫌子はその人にとって嫌なものです。

嫌なものですので、嫌子が出現する行動は将来起きにくくなります

つまり、弱化されます。

反対に、嫌子が消える行動は増えやすくなります

こちらは、強化されることになります。

 

嫌子の例としては「叱責」が多くの人に共通するでしょう。

授業中に隣の人と話していたら先生に怒られて、それ以後は授業中に話をしなくなったという人もいるんじゃないでしょうか。

 

 

ちなみに私は中学生の時に先生が話している時に余所見をしてボーッとしていたら、いきなり頭を叩かれた覚えがあります。

それ以来、その先生の前では余所見をしなくなりました。そして痛かった。

 

あとは「病気」なども嫌子であると考えられます。

病気は苦しいし、仕事を休まなければならないし、場合によっては死の危険さえありえます。

なので、病気にならないよう日々予防に努めながら生活するわけです。

 

他にも例を挙げると

「空腹」「喉の渇き」「極度の暑さ、寒さ」「周囲からの白い目」「一発ギャグの後の静寂」

などが多くの人にとっての嫌子と言えるでしょう。

 

習慣化したいけどなかなかできない行動の後には嫌子が出現している場合が多いです。

いかに嫌子を排除し好子を出現させるかが習慣化の鍵となるでしょう。

 

「好子」や「嫌子」は場合によって変化する

以上、「好子」と「嫌子」についてご説明しましたが、1つ注意しなければならないことがあります。

それは何が「好子」や「嫌子」になるかは人によって違うということです。

 

お肉が好きな人もいれば野菜が好きな人もいます。

外にいるのが好きな人もいれば屋内の方が落ち着くという人もいます。

人からの「注目」というのは強い好子となることが多いですが、嫌子として機能する人もいます。

 

更に言えば、同じ人でも時と場合によって好子と嫌子が変わることがあります

例に挙げた「病気」は日常的には嫌子ですが、学校や仕事に行きたくない場合は好子ともなり得るでしょう。

あるいは、寝付きを良くするために運動した後の適度な「疲労」は好子ですが、明日の仕事に支障をきたす「疲労」は嫌子になりますよね。

何が好子や嫌子になるかは状況によっても変わるのです。

 

なので、自分にとって好子だからといって、みんなにとっても好子なのだろうと相手に褒美を与えるが如く押しつけてはいけません。

相手や状況によっては、好子どころか嫌子なのかもしれないのですから。

かえって適切な行動を抑制してしまう可能性があります。

ですから、適切な行動を習慣化させるためには、その人にとっての好子・嫌子がなんなのかきっちりと見極める必要があるのです。

 

まとめ

好子と嫌子についてのまとめです。

・好子は、行動の直後に現れるとその行動を増やし、消えるとその行動を減らす。

・嫌子は、行動の直後に現れるとその行動を減らし、消えるとその行動を増やす。

・行動の習慣化には、好子は何なのか、嫌子は何なのかを把握することが大事。

 

ちなみに、私にとって牛が好子で犬が嫌子だというわけではありません。悪しからず。

 

次回の「シンプルに学ぶ行動分析学」では、強化の原理について少し詳しくご説明します。


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習慣マネジメンター。「習慣は最も無理なく行動をコントロールして成果をもたらすアプローチである」を信条に活動。日本行動分析学会会員。
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