こんにちは、齋藤です。
あなたはコンビニやスーパーに買い物に行った時、ついつい予定にはなかったお菓子とかカップ麺などを買ってしまった経験はありませんか?私はあります。
食べればまだ良いんですが、その場では食べきれずに放置してしまって、いつの間にか期限切れなんてこともしょっちゅうでした。
完全にお金の無駄遣いだし、何より生産者の方々に申し訳ないです。
ダイエットをしたい方にとっても買い過ぎ食べ過ぎは大敵だと思います。
そういった無駄遣いを防ぐために効果的な方法の1つが、ご飯を食べた後に買い物に行くことです。
人の行動は結果の価値で変わる
人が行動を起こすのは、その行動の結果に価値を見出すからです。
例えば、コンビニでパンを買うのはパンに価値を見出しているからです。
その人にとって価値あるものを、行動分析学では好子と呼びます。
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コンビニでパンを買うのは、パンという好子を手に入れるために「コンビニに行く」だとか「レジで支払いをする」などの行動が促されているからです。
パンに限らず、人が行動する理由の多くは好子を求めることにあります。
しかしこの好子、常に同じ程度の価値を持っているわけではありません。
同じ好子でも置かれている状況によってその価値は変化します。
空腹状態で食べ放題の焼き肉屋さんに行った時のことを想像してみて下さい。
最初はどんどん焼いてどんどん食べると思いますが、徐々にペースが落ちていき、最終的には肉を見るのも嫌になるかもしれません。
状況の変化と共に、焼き肉という好子の価値が変化しているからです。
この場合の状況の変化というのは複数考えられます。
まず1つは、お腹の状態でしょう。
最初は空腹だったのが徐々に満たされていき最終的には満腹になることで、食べ物という好子の価値も、高い→並→低いと変わっていったのです。
また、焼き肉の味という好子にも変化が起きています。
最初は新鮮で美味しいと感じていた味も、食べ続けることで慣れてしまいその価値が小さくなっていったわけです。
平たく言うと、味に飽きたから食べたくならなくなるということですね。
先ほども言ったように人の行動は好子を求めて起こるので、その行動によって得られる好子の価値が小さくなるほど、行動は起こらなくなるのです。
人の行動は、その行動がもたらす価値の大きさに影響されるのです。
満腹ショッピングのススメ
人の行動は、その行動がもたらす価値の大きさに影響される。
この原理を買い物にも活用して、無駄遣いを減らしていきましょう。
たとえば、昼食前や夕食前に買い物に行くと無駄遣いする可能性が高くなります。
空腹状態なので、お総菜、おにぎり、パン、スイーツ、カップ麺などがとても魅力的に見えてしまうからです。
食べ物の好子としての価値が高くなっている状態です。
ですので、意志の力や理性といったものが本能的な欲求に引っ張られやすくなります。
結果、無駄遣いをしてしまうんですね。
それを防ぐために、ご飯を食べた状態で買い物に出かけるわけです。
満腹状態であれば、食べ放題の最終フェーズのように食べ物の価値が低い状態になります。
であれば、空腹状態のように本能的欲求に負けることなく自制心を保ちやすくなるのです。
さらに効果的なのは、とりわけ無駄遣いしてしまうジャンルのものを食べておくことです。
例えば、甘いものを買ってしまう場合は、お菓子を食べて買い物に行く。
がっつり系惣菜を買ってしまう場合は、揚げ物などを食べておく。
こうしておくことで、好きな食べ物の味という好子の価値をも下げておくことができます。
「甘いものは別腹」というように味の力は馬鹿にできません。
美味しい食べ物の味を想像すると、実際に消化が促進されて胃にスペースが生まれるそうです。
つまり美味しさという好子を求めて、体が食べるモードに入ってしまうわけですね。
ですので、満腹感と味、両方に備えておくことが無駄遣いを防ぐ上で大切になるわけです。
まとめ
- 人の行動は価値あるものを求めて促される
- 物事の価値はその時の状況によって変わる
- 満腹状態で買い物に行くことで無駄遣いを防ぐことができる
- 別腹現象を防ぐために、無駄遣いしてしまうジャンルを食べておくのが効果的
この原理は食べ物に限らず活用できると思います。
つい無駄遣いをしてしまう物があるなら、買い物の前に、今あるもので満たすように心がけてみてはいかがでしょうか。