こんにちは、齋藤です。

習慣化した行動とそうでない行動の違いは何か。

脳科学、神経科学的には解明されつつあるそうですが、私たちが確認するために頭の中をのぞき込むわけにはいきませんよね。

そこで今回は、習慣化された行動の特徴を感覚的な面から説明したいと思います。

感覚的に習慣化された行動の特徴を把握しておくことはとても大事です。

継続していることが習慣になりつつあるかどうかを自分で測る目安にできます。

兆しが見えてくると、自信やモチベーションになるのでより続けやすくなりますよ!

習慣化された行動の特徴

では、習慣化された行動を6つの特徴に分けてご説明します。

(書籍「小さな習慣(スティーブン・ガイズ著、ダイヤモンド社)」の記述をベースにしています)

・抵抗がなくなる

行動が習慣化すると、その行動をしないよりもする方が簡単だと感じるようになります。

始めた当初はつきものだった「ああ~面倒くさいな」という気持ちがなくなるのです。

またこちらもよくあることですが、習慣化していない時は「今日は天気が悪いから。」とか「忙しいから体力の温存をしておきたい」などやらなくていい理由をいくつも探してしまいがちです。

こういった言い訳探しをしなくなったら習慣になりつつあると言えるでしょう。

・無意識に行うようになる

習慣化された行動には意思の力は必要ありません。意識して決断を下さなくてもその行動を始めています。

「よっしゃ、走るか」とわざわざ考えなくても、いつも走っている時間になれば苦もなくスポーツウェアに着替え、シューズを履き、外に出ています。

また、無意識に行うので細かな行動は覚えていません。

出かける時にちゃんと鍵をかけたにも関わらず、鍵をかけたか心配になる。

こんなレベルで、まさに自動的になされる行動が習慣だといえます。

・続くかどうかの不安感が消える

始めた最初のうちは、「今日はできたけど明日はどうかわからない」とか「前のように1週間も持たないんじゃないか」などと心配になるかもしれません。

しかし行動が習慣になると、緊急事態でも起こらない限りは、必ずそれを実行すると確信するようになります

あまりに忙しくて時間がないならともかく、毎日お昼ご飯を食べている人が「今日はちゃんとお昼ご飯食べられるかな・・・」と心配したりしないですよね。

むしろ習慣化しているなら、それほどお腹が減っていなくても昼食を取る可能性が高いでしょう。

行動がこのレベルになれば習慣化に近づいていると言えます。

・日常の一部になる

習慣された行動は、昔から一緒に生活していた家族のように、あなたの日常に入り込んでいます。

朝起きて、シャワーを浴びて、朝食を取って、歯を磨き、着替えて家を出る。

あるいは学校の中休み、予鈴がなって教室に戻り席に座って先生を待つ。

このようなルーティンは、その人にとって何の非日常感もありません。

行動がごく当たり前のものに感じられるようになれば、それは習慣化していると言えるでしょう。

・退屈に感じる

習慣化された行動はもはや面白いものではありません

もちろん、良い行動が習慣化されれば人生に良い影響を与えますから、あなたの生活の質は底上げされます。

しかし、行動そのものには面白さも不安感も緊張感もなくなります。

例えば、インターネットを開いて調べ物をする。

パソコンに触れて間もない頃、私はこんな小さなことでもワクワクドキドキしました。

しかし、毎日のように仕事やプライベートで使用するうち、作業そのものに何かを感じることはなくなりました。

このように習慣化された行動は、行動には価値があるものの感情面では退屈なものとなります

行動に対して感情を伴わなくなった時、その行動は習慣化したと言えるでしょう。

・自分と行動に一体感を覚える

習慣化した行動は、自分のアイデンティティの一部だと捉えるようになります。

毎日文章を書いていれば「私はライターだ」

毎日ジョギングしていれば「私はジョガーだ」

毎日アウトドア雑誌を読んで週末にキャンプに行けば「私はキャンパーだ」

胸を張らずともそう言えるようになれば、習慣化していると言っても良いかもしれません。

ちなみに私は高校時代は「ゲーマー」でした。胸を張って言えます。

まとめ

以上、5つに分けて習慣化された行動の特徴について説明しました。

要約すると、習慣化された行動は、

何の精神的抵抗もなく、無意識的に実行可能で、日常の一部と化しており、実行中はさしたる感情を伴わない行動

ということになります。

こう書くと「習慣になった行動って何だかつまらないな」と感じるかもしれません。

でもそれでいいのです。

意思の力も感情も伴わないということは、それだけ少ないエネルギーで行動できているということだからです。

価値ある行動を少しのエネルギーで実行することで、新たな価値のある取組により多くのエネルギーをつぎ込むことができる。

ここに習慣化の大きな意義があるのです。

ともかく、6つの特徴の内の1つ、あるいは複数の特徴が見られたら行動が習慣化する兆しとして捉えることができるでしょう。習慣化まであと少しです!